まとめ
2026年4月以降、OpenAI Codexでは利用枠リセットが継続的に行われている。
4月から6月は、Pro施策、不具合補償、banked reset導入が中心だった。
7月以降は、CodexとChatGPT Workの利用者数拡大、GPT-5.6 Sol投入、5時間制限の一時撤廃、利用量調整が重なり、リセット頻度が上がった。
整理すると、見るべき軸は二つある。
一つは、即時に枠を戻すハードリセットか、後で使えるbanked resetかという実装上の形。
もう一つは、成長記念、紹介施策、不具合補償、利用量調整など、なぜ配られたかという理由である。
したがって、「補償リセット」や「紹介リセット」は独立した方式ではない。
実際には、ハードリセットとして実施されるか、banked resetとして付与されるかのどちらかである。
リセットを見る軸
Codexのリセットは、実装上の形と配布理由を分けて読むと整理しやすい。
同じresetという言葉でも、即時適用なのか、保存権の付与なのかで意味が変わる。
| 軸 | 分類 | 内容 |
|---|---|---|
| 実装上の形 | ハードリセット | OpenAI側が即時に週次枠や5時間枠を戻す |
| 実装上の形 | banked reset | ユーザーが後で使える保存リセット権 |
| 配布理由 | 成長記念 | 利用者数の節目などを理由に行われる |
| 配布理由 | 紹介施策 | 招待相手の初回Codex利用などを条件に付与される |
| 配布理由 | 不具合補償 | 過剰消費、表示不具合、リセット失敗などへの補填 |
| 配布理由 | 利用量調整 | モデル変更や制限変更に伴う運用上の調整 |
banked resetは2026年6月に導入された。
OpenAI Help Center上では、full banked resetを使うと5-hour windowとweekly windowの両方がリセットされ、weekly reset dateはおおむねredeem後7日後へ移動すると説明されている。
多くのofferでは、付与後30日で失効する。
このため、時系列を見るときは「形」と「理由」を別々に見る必要がある。
たとえば不具合補償は、即時に枠を戻せばハードリセットであり、後から使える権利として配ればbanked resetである。
2026年4月から8月の時系列
確認できた範囲では、2026年4月から8月10日までに、少なくとも次のようなリセットやリセット権配布が行われている。
表は横幅に収まるよう、内容を要約している。
| 日付 | 形 | 理由 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 2026-04-09 | ハード | Pro施策 | $200 Pro向け。2x promo延長と同時にリセット |
| 2026-04-28 | ハード | 全体施策 | paid plans向けリセット。未使用枠の扱いが議論に |
| 2026-05-16 | ハード | 不具合補償 | GPT-5.5 in Codexの劣化修正後にリセット |
| 2026-05-23 | ハード | 不具合補償 | compaction時の消費増を修正し、全accountをリセット |
| 2026-06-04 | ハード | 障害補償 | reliability incidentを受けてpaid plansをリセット |
| 2026-06-11/12 | banked | 新機能・紹介 | Go/Plus/Pro/Businessに1 free reset。紹介施策も開始 |
| 2026-06-29 | ハード+banked | 不具合補償 | 消費増対応として即時リセット+追加banked reset |
| 2026-07-09 | ハード | 機能更新 | ChatGPT WorkとCodexをfull reset |
| 2026-07-12 | ハード | 成長・調整 | 5時間制限を一時撤廃。6M到達でリセット |
| 2026-07-12 | banked | 不具合補償 | reset失敗者補償として約50万人に付与 |
| 2026-07-13 | banked | 成長記念 | 7M記念。全accountにbanked reset追加 |
| 2026-07-14 | ハード | 成長記念 | 8M記念。CodexとWorkをリセット |
| 2026-07-16 | ハード | 成長記念 | 9M到達。weekly usageを100%へリセット |
| 2026-07-18 | ハード | 利用量調整 | paid users向けにリセット |
| 2026-07-21 | ハード | 成長記念 | 10M記念。paid users向けにリセット |
| 2026-07-29 | ハード | 利用量調整 | Solの消費改善とあわせてリセット |
| 2026-08-01 | ハード | 利用量調整 | CodexとWorkをリセット |
| 2026-08-08 | ハード | 利用量調整 | paid users向けにリセット |
| 2026-08-10 | ハード | 予告実施 | 8/8予告分の実施を確認 |
4月から6月は、Codex単体の利用枠や品質問題への対応が中心である。
6月11日から12日にかけてbanked resetが導入され、以後は即時リセットと保存リセット権が併用されるようになった。
7月は、CodexとChatGPT Workをまとめた利用枠運用が目立つ。
6M、7M、8M、9M、10Mといった成長記念のリセットに加え、GPT-5.6 Solの利用量調整、5時間制限の一時撤廃と復帰予告が並行している。
時系列から見えること
第一に、ハードリセットは4月から継続的に行われている。
初期はPro施策や不具合補償が中心で、6月以降は障害対応や利用量消費の調整にも使われた。
第二に、banked resetは6月以降に現れた別形式のリセットである。
6月の導入時はfree resetと紹介施策が中心で、7月にはreset失敗補償や7M記念としても配布された。
第三に、7月以降はCodex単体ではなく、ChatGPT Workと合わせた利用枠運用として語られる場面が増えた。
これは、Codexが単なるCLIや開発支援ツールではなく、ChatGPT側のagentic work全体の利用枠管理に組み込まれていったことを示している。
第四に、補償や記念はリセット方式ではなく理由である。
同じ不具合補償でも、即時に枠を戻せばハードリセットであり、保存権として配ればbanked resetになる。
この点を分けて見ると、2026年4月以降のCodexリセット実績は、頻度だけでなく運用方式の変化としても整理できる。
