1. この組み合わせの特筆ポイント
卵2個(約100g)を食べるだけで、現代人に不足しがちな重要な栄養素を驚くほど効率的に摂取できます。「完全栄養食」と呼ばれる理由はここにあります。
| 栄養素 | 卵2個 (100g) | 充足率 |
|---|---|---|
| セレン | ■■■■■■■■□□ 80% | |
| ビオチン | ■■■■■□□□□□ 48% | |
| ビタミンB12 | ■■■■■□□□□□ 46% | |
| ビタミンD | ■■■■■□□□□□ 45% | |
| タンパク質 | ■■□□□□□□□□ 24% |
たった2個で1日の推奨量の約半分をカバーできる栄養素が複数ある、コストパフォーマンス最強の食材です。
2. 栄養成分の詳細(卵2個・100gあたり)
※ 1日推奨量は日本人の食事摂取基準(2020年版)に基づく成人(30-49歳)を基準
※ 卵はMサイズ2個(可食部約100g)として計算
※ 充足率の■は1つ10%を表す
| 分類 | 栄養素 | 卵2個 (100g) | 充足率 | 1日推奨量 |
|---|---|---|---|---|
| 基本 | エネルギー | 142kcal | □□□□□□□□□□ 5% | 2700kcal |
| タンパク質 | 12.2g | ■■□□□□□□□□ 24% | 50g(女)/65g(男) | |
| 脂質 | 10.2g | ■□□□□□□□□□ 15% | 60-90g | |
| 炭水化物 | 0.4g | □□□□□□□□□□ 0% | 337-438g | |
| ビタミン | ビタミンD | 3.8μg | ■■■■■□□□□□ 45% | 8.5μg |
| ビタミンB12 | 1.1μg | ■■■■■□□□□□ 46% | 2.4μg | |
| ビオチン | 24.0μg | ■■■■■□□□□□ 48% | 50μg | |
| ビタミンB2 | 0.37mg | ■■■□□□□□□□ 31% | 1.2mg(女)/1.6mg(男) | |
| 葉酸 | 49μg | ■■□□□□□□□□ 20% | 240μg | |
| ビタミンA | 210μg | ■■■□□□□□□□ 30% | 700μg(女)/900μg(男) | |
| ミネラル | セレン | 24μg | ■■■■■■■■□□ 80% | 30μg |
| 鉄分 | 1.5mg | ■□□□□□□□□□ 14% | 10.5mg(女)/7.5mg(男) | |
| 亜鉛 | 1.1mg | ■□□□□□□□□□ 14% | 8mg(女)/11mg(男) |
3. なぜ卵が「完全栄養食」なのか
セレン(80%):抗酸化作用の要
- 1日の推奨量の8割をたった2個で摂取可能
- 細胞の酸化を防ぐ「抗酸化酵素」の構成成分
- 免疫機能の維持に不可欠
ビオチン(48%):皮膚や髪の健康に
- 皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素
- アミノ酸の代謝に関わり、コラーゲンの生成をサポート
- 髪の健康を気にする人にも重要
ビタミンD(45%):骨と免疫の守護神
- 日本人の98%が不足していると言われる栄養素
- カルシウムの吸収を促進し、骨を丈夫にする
- 免疫機能を調整し、感染症予防にも寄与
ビタミンB12(46%):神経と血液の健康
- 植物性食品にはほとんど含まれない栄養素
- 赤血球の生成を助け、貧血を予防
- 神経機能を正常に保つ働き
良質なタンパク質と「メンタルケア」
- アミノ酸スコア100: 体内での利用効率が非常に高く、筋肉や臓器の材料として最適
- トリプトファン(約180mg/100g): 幸せホルモン「セロトニン」や睡眠ホルモン「メラトニン」の原料
- メンタル安定: セロトニンの材料となり、気分の安定や集中力向上に寄与
- 睡眠の質向上: 夜になるとメラトニンに変わり、自然な眠りをサポート
- 朝食に最適: 朝にトリプトファンを摂ることで、日中のセロトニン分泌と夜のメラトニン生成のリズムが整いやすくなります
4. 足りない栄養素と補い方
卵は優秀ですが、以下の栄養素はほとんど含まれていません。これらを意識して組み合わせるのがコツです。
ビタミンC(ほぼ0mg)
- 補い方: ブロッコリー、キウイ、柑橘類、パプリカなど
- おすすめ: 目玉焼きにブロッコリーを添える、食後にフルーツを食べる
食物繊維(0g)
- 補い方: 野菜、海藻、きのこ、玄米、オートミールなど
- おすすめ: 野菜たっぷりのオムレツにする、主食を玄米にする
5. 実用的なポイント
コスパ最強
- 1個あたり20〜30円程度と、他のタンパク源(肉や魚)に比べて圧倒的に安価
- 価格の変動が比較的少ない「物価の優等生」
調理のバリエーション
- ゆで卵、目玉焼き、スクランブルエッグ、卵焼きなど、毎日食べても飽きにくい
- ゆで卵なら作り置きができ、忙しい朝や間食に最適
コレステロールについて
- かつては「1日1個まで」と言われていましたが、現在の厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、健康な人の場合、コレステロールの摂取目標量は設定されていません。
- ただし、脂質異常症などの持病がある場合は医師の指示に従ってください。健康な人であれば1日2個程度は問題ない範囲とされています。
