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歴史

玉砕とキスカ、そして海軍善玉論:組織は自らの失敗をどう美化するか

アッツ島の玉砕は、たいてい「兵士たちの勇気」として語られる。 潔く散った、という美しい物語だ。 だが、史料を一手ずつ追うと、別の顔が浮かんでくる。 玉砕は、現場の勇気の問題ではなかった。 上層部の戦略失敗を、思想的に処理するための装置だった。 そして厄介なのは、いったんこの装置ができると、それが同じ失敗を繰り Read more

合理的な個人の総和が非合理を生む:太平洋戦争開戦から見る集合的意思決定の罠

太平洋戦争の開戦は、たいてい二項対立で語られる。 狂気に走った日本と、圧力をかけたアメリカ。 どちらが悪かったか、という問いになりがちだ。 だが、開戦に至る経緯を一手ずつ追うと、別の顔が見えてくる。 どのアクターも、それぞれの立場では、合理的に振る舞っていた。 誰も全面戦争を望んでいなかった。 それなのに、全員 Read more