Skip to content

言語性IQと動作性IQ

   
言語性IQと動作性IQのGPT生成本文インフォグラフィック

言語性IQ・動作性IQとは?

知能指数(IQ)は、単一の能力を示すものではない。
代表的な「ウェクスラー式知能検査」では、かつて知能を大きく二つの側面から捉えていた。
それが「言語性IQ(VIQ)」と「動作性IQ(PIQ)」であり、この二つのバランスから個人の得意・不得意の傾向がわかるとされていた。

なお現行版のWAIS-IV(2008年)以降では、VIQ/PIQの2分類は廃止され、**言語理解(VCI)/知覚推理(PRI)/ワーキングメモリー(WMI)/処理速度(PSI)**の4指標と全検査IQ(FSIQ)に再編されている。本記事では概念を理解しやすくするためVIQ/PIQの枠組みで説明するが、現行の臨床現場では4指標が用いられる。

言語性IQ(Verbal IQ)

言葉を記憶し、論理的に扱う能力。
語彙力、読解力、論理的思考力、そして耳から聞いた情報を処理する聴覚的な能力などが含まれる。
学業や議論など、言語的なやり取りを得意とする人に高い傾向がある。

動作性IQ(Performance IQ)

目で見た情報を処理し、体を動かす能力。
言葉を介さない非言語的な問題解決能力であり、状況の察知や新しい場面への適応力と関わる。
パズルなど視覚的な課題の処理、機械操作、手先の器用さに秀でている人に高い傾向がある。

IQの差(ディスクレパンシー)と発達障害

言語性IQと動作性IQの間に大きな差が見られる状態を「ディスクレパンシー」と呼ぶ。
この能力の凸凹は、特に発達障害(自閉症スペクトラム障害、ADHD、学習障害など)のある人に見られることがある。

ディスクレパンシーが大きいと、得意なことと苦手なことの差が極端になる。
例えば「話すのは大人びているのに、極端に不器用」「簡単な計算はできないが、複雑なパズルは得意」といった状態が起こりうる。
このため、本人の困難さが「怠けている」「努力不足」などと誤解され、生きづらさの一因となることも少なくない。

なお「発達障害であればIQが低い」というわけではない。
IQが平均以上の人も多く、特定の分野で突出した才能を持つ「ギフテッド」と呼ばれる人もいる。
ディスクレパンシーは、あくまで能力の偏りを示すものであり、知能全体の高低を意味するものではない。

強みの活かし方

動作性IQ>言語性IQの人

  • 視覚的な情報処理や手先の器用さといった、相対的に高い「動作性IQ」の強みを活かす。
  • 文字や言葉の代わりに、絵や図、模型などを使って感覚的に理解する方法を取り入れる。
  • 苦手なことを無理に克服するより、得意な能力で補う「環境調整」を意識する。

動作性IQ<言語性IQの人

  • 強みである高い「言語性IQ」(優れた記憶力や分析力)に目を向ける。
  • 心配性になりがちな傾向は、詳細な記憶力や論理的思考力の高さが原因と理解する。
  • その分析力や記憶力を、物事を深く探求する研究や執筆活動などで強みとして活かす。

リファレンス

関連記事

  1. 才能・スキル・センスの違いや関係性とは?